八月おしまいの

それは
『そんなことは言わない女の子だよ』
水のように
生まれつき光を持った言葉や
芸術的なまぶたの切れ方がいい、
君に恋愛を感じてもらった、
この夜は明日につながらず独立した一個の時間の塊になったのに、
幾度思い起こしても激しい直情の一瞬かも知れなかった。
私は君に愛情を持って接すると決めたあの昔を誇って、
もう眠りたい。
それはそれはお花畑のようにまあるい明るさの中、
あやまちの匂いの届かない場所で、
悪い夜風は流れない。