2004-05-01から1ヶ月間の記事一覧

最初と最後は同じ人

仕事をす。 突風によって浴槽が帆のようになってしまう。 最近、憤慨とか興ざめとかによって、 ぎゃーんとキレるような現象が時折ある。 かと思えば、 人間の温かさに触れたり優しさを見い出した時 又 必要以上に感傷的になってしまった際 ふわんと泣ける。 …

記憶をください

真夏のような厳しい熱の効果で、 どこもかしこももあもあしている いやーな温度の中、 音楽と詩集の作業をす。 やらなくちゃとか出来ないとかは無い。 徹底的なやる気によってやる。 ・ 巨大なソファを家から家へ運んで腕がバカになった、 大音量の中で飴を…

細胞から始まる宿命

久しぶりに浅井先生に会いオノヨーコ展へ。 主に初期の頃の詩が私は好きだった。 ジョンがヨーコを選んだ理由が何となく分かった、 理知的で神秘な女性であるそしてキレている。 帰路にて、 カランコロン下駄の歩く音を録音す。 笑って珈琲。 晩になって、他…

気が変になりそうなシーン

昨日の晩に急きょ、 かすかにつながりのあった人間の葬儀、 仕事後 走って駆けつけるとバーンと 迫力のある葬儀の景色だった。 菊の花々、喪服の群れ、 私はその遺影の中のあの人の、 微笑みまでいかない朗らかな表情が印象的で、 その無気味が、 夢に出てく…

あやまちの入り口

朝から大人しく仕事す。 事務所の隣、 廃虚と化した病院の倒壊作業途中を撮影、 まったく現実的ではなかった面白さ、 暗がりに浮き上がる鉄くずの妖怪たち。 妖怪といえば水木しげるマンガには何時でも夢中になれる。 ・ たとえば意中の人がいたとして、 そ…

非凡な顔と形

映画『リアリズムの宿』を観に行く。 今日の題名は主演の長塚圭史のことである、 すてきな俳優だなと思った。 きらきらしたバランスのいい美男子よりも、 体温が低そうな独特の雰囲気の男子がまったくいい。 黒髪ならもっといい。 そんな彼と私とは何故か同…

機械と人の境

昼下がり銀座、 舞踏病のステップで闊歩、 有楽町、 巨大家電屋で電子ピアノを弾くルンペン。 果てはお茶の水、 イシバシ楽器で鳴るザゼンボーイズ、 非常に非常な有意義な一日は、 このあと夜半に釣りへ繰り出して終わらないまま いつのまにかの明日になる…

感情の位置

ベースニンジャ今沢カゲロウ。 音楽家としての姿勢や芸風(?)や容姿も、 私はこの人のわりと何もかも好きで、 ライブに行く度まだまだ見たいな又来よう、と思う。 本物のエンターテイナー 世界に通用するのも納得、 高知は桂浜と同じくこの人も日本の宝だと…

深い息 無機質

ほどけた朝は君無しでも ずいぶん溶けた心がまばゆい 夜はたったひとつで冷たい自殺をしたように失せ 明るみに誰も思い出せない 月 も 太陽 も 無いこの部屋は誰かを呼びたい泡の中で 満ちては指と指の間からこぼれ落ちる水 のように冷たく 意味のない味をし…

雨の君ほどける直情

見るところ君はいつも雨に降られていますねぇ、 いつもいつも、 私の知ってる雨も知らない雨も 君の髪を濡らす頃 君が居なくともこの心臓は 君に降る雨と同じように打つ むなしさです 君に冷たい雨です から、 当然この心臓も寒くって冷たくって、 誰かに触…

幾何学スカートの模様

つじつまの合わないそれぞれが全く関連していない、 いくつかの妙な夢で忙しい寝起き。 思えば寝起きの一時が一番素直で一番わがままになる。 ばっさと起きると、 もあっとした明るみが顔に当たる。 台風去って快晴、 おそろしく世界がくっきりしている。 文…

明るくなるまで踊る影

銀座。 雨でハイウェイで車内で熱唱、 ケタケタ笑って、 しているとあっという間に着く。 何故になのか日々忙しくなっている。 心に残るような楽しい時間はこわい、 瞬間的にさっきになり昨日になり、 こないだになり、ずっと前になり、 確かそんなことも…

遺影屋さん

一日、 雨はダメではない。 少女漫画家に、近頃の色恋沙汰まがいのものや、 その他えびや虫やあれこれを話す。 結局は『若いっていいね悩むっていいね』 の結末に幻滅す、 新は自らを退廃的と言う。 死んでるのと生きているのは同じことだよねと話し、 まだ…

危険に明るく凍った大人

朝から父親がゼンキュウトウケツの話をす。 昔昔 地球が凍って温泉が湧き出る所にだけ微生物が生きてた。 全球凍結。 昨晩ほとんど眠らなかったので、 昨晩のまま凍結した精神で仕事をす。 『君はそこまで考えなくていいよ』 に憤慨、興ざめ、 なら何も考え…

春の終わりの感情家

今夜新宿で一番にかっこいい男を見に行こう。 着いたらもう始まってて、 ちょうど私のすきな曲を歌い始めたら。 目をつぶった眉間にしわが寄ったり、 まっすぐ前を見る眼差しは鋭かった、かっこいい顔をしていた。 話をしていたかと思えばいきなり歌い始め…

ばらのとげの匂い

向井秀徳 豊田道倫 今沢カゲロウ 奥田民生 大槻ケンヂ 町田康 サンプラザ中野 岸田繁 北野武 三上寛 酒井格 長塚圭史 すてきな邦人。昼下がり、 エビチリ、海老名市が死す。 この水槽の中で一体どんな悪いものが回っているのだろう、 みんな具合が悪そうな…

間違いを起こす電話越し

ゆっくり日が落ちて詩集の作業。 音楽、言葉、いきもの、 収集がつかない状態。 えび、ひっくり返っている。 音楽の心を持つ年上で疲れていて口数少ない黒髪の寝起き そんな人が居たら電話がしたい、 未来、結婚をしたい。 外に出ると薄暗い中にコウモリが飛…

野に咲く花のように

ザゼンボーイズ。 今日は人間に幸せにしてもらった日なので、 川端康成の短編『神います』の中に出てくる、 「人間は人間を不幸になどできない」 という言葉を思い出した。 人間は人間を幸せにできる。 ザゼンボーイズは本能の音楽だった、 から、聴衆も本…

退屈な人間

仕事す。 孤独は一人の時とは限らない。 二人で居ても大勢で居ても。 私にもし恋人が居ようと、 このさみしさは多分存在して、 またそれを紛らわしてほしい忘れさせてほしいなぞ、 思えない。 そんな事は一番さみしい残念であると思うから。 本当に自分をど…

紫色の沈黙

関内7thアベニューにてBIR SAIGOINのライブ。 以降の退屈なバンドの演奏中、 川端康成『掌の小説』に漬かる。 康成には毎度脱帽、 何度もぱたんと閉じる。 そのあと中華街前で家族と合流す、 小さなドライブ成立。 - ようやく、祖母の行く末がはっきりしそ…

とりあえずうなずいて呉れ

あんまり晴れているこんな火曜に若人、 どうだい外に出たまえという声を聞き、 昼下がり由比ガ浜へ行くも。 なんだ人が多く居てがっかりして即、退散、 こういう季節になるにつれて浜へは行かなくなる。 駅前の花屋でおじぎ草に散々おじぎさせて、 気の毒…

回転再開する未来

仕事終えて夕方友人と会い。 雲は煙のような動きで高速、 エキセントリックな空。 偽中華料理は不味くない。 前の馬鹿や恋の話をして 『おぼえてるよ』など言いながら過ごす。 確かに覚えている場面は多い。 ああして明確に思い出す行為はあまりしないが、 …

馬鹿のように笑う

一日中雨、 母の日そして誕生の日。 20年前の母の胎内の奇跡に感謝。 私の事を思い出してくれるひとは居ただろうか。 何処へ行くでもなく、 おとなしく過ごす。 時折自分は自分に対しての興味が、 なくなる時がある。 そういう期間は色々のことを決め…

心を残す日

父と母が、 一日早い誕生日プレゼントを呉れる。 ずっと欲しかった昆虫観察セット! 十代最後の浜を歩く、 つもりだったがやめた。 ただ二十歳になるだけだもの。 普通に過ごせ。 穏やかで何事もない土曜の曇り空は無音に近い。 ので、くるりを映像で楽しむ…

墜落する金曜日

背中が痛んで夜中に起きて、 ぼうっと明るい部屋で丸くなってまた朝まで。 日が暮れ、詩にも成らない言葉を連ねていく作業、 しかし大変頭がぎゅっとなって混沌した。 勝手に舌が良く回転したり大笑いしたりすれば、 何もしゃべらないままがいい時もある。…

壁の向こうは何味

早朝、えびにまつわる怖い夢で起き。 放心したあと布団でふかふかして立ち上がる。 寝起き悪徳になる自分は将来誰からも幻滅されてしまう。 直せ。 十代さいごの仕事、 他人の身体のようにぎこちない働き。 こういう日は無責任にも、 天から地すべてを知っ…

雨は矢のように

不覚にも朝ふたをし忘れ、 エビーマーフィが飛び出て乾燥えびにさせてしまった。 ばか、本当のばかである。 なぜかもう3尾投入、 巨大な女の子えびは殺人(えび)的な食の欲。  昨日映画の『ローズ』を見、 彼女の壊れやすさ、本気、絶望、に涙が止まらぬ…

足の筋肉が自動的に動く晩

こんな白く丸い月の深夜2時にどうして、 家でおとなしく寝ていられるでしょうか! 我々は我々を真夜中の冒険者であると信じ、 釣りへ繰り出す。 柏尾川にてコウモリが飛び交い挑発の恐怖を経て、 白と朱のコイを釣る、 げんなりした様子で川へ帰ってゆく。…

月がさがまばゆい

0時、Fの仲間から召集、 しかし行かなかった。 でもうれしかった。 朝起きると水の中にふよふよの透明えび、 また死か!と畏れたが、 脱皮した抜け殻。 長いヒゲの先端まできれいに脱いだ模様。 記念にとっておく。 仕事す。 えびの話、 小さい頃の記憶の…

えび波乱

朝起きるとえび平がぱったり不在なので、 食べちゃったのかいもしや、とエビドリアンを叱り失望。 しかし母がピアノの下に干しえびを発見、 変わり果てたえび平の亡きがらだった。 かわいそうに、ふたの穴から飛び出したのだ。 家の下に埋める。 午後、スー…