深い息 無機質

ほどけた朝は君無しでも
ずいぶん溶けた心がまばゆい
夜はたったひとつで冷たい自殺をしたように失せ
明るみに誰も思い出せない


太陽

無いこの部屋は誰かを呼びたい泡の中で
満ちては指と指の間からこぼれ落ちる水
のように冷たく
意味のない味をしている
深い息の音がするのは
自分だけが居るせい
自分だけが居るせい