2004-04-27 電車と骨と思う 生まれて初めて父親と二人で電車に。 うわあ自分で運転しないのに動いた、と騒ぐ。 切符の買い方から電車の乗り方まで新鮮に楽しい。 夜になって、白骨が家に来た。 祖母の足である。 八十年間動き続けた身体の一部は、 静かだが圧倒的な迫力である。 今夜は同じ部屋で寝る。 - 川端康成の『美しさと哀しみと』の中に出てくるのだが、 『思う』という言葉を辞書で引くと 「恋しがる」 「悲しむ」 「忘れられない」 という意味だそうだ。 日本語は時折そうやって痛々しい。