感情的な眠り際

想像力を持って一個の素晴らしい領域に達した、
この不思議な一時にも現る夜明けという恐ろしき明るみを、
今度こそこの目でくっきりと見て知ってみたら、
朝へのこの畏怖は消滅するのかもしれない。
けど結局そうはしないでいつも急いで眠ろうとする。
みんな大嘘つきになって、
人間を酔わせてよ。
そんな事を考えながら浅い眠りに落ちる頃、
いじわるな光の欠片が
顔のあたりを眩しくする。