いもうとの密会

友達とデートたくさん歩いて、
草に転がって夕方まで色々な話をした。
今の時期のばらは、
最期の力で咲いてる姿がまったく妖しく美しい。
夕方の中で一番光るのは帰り道子供の笑い声でもない
カラスの親子の愛でもない
明日には散るかもしれない草臥れたばらの花憂いだった、
見とれた。
あなたはこの花弁に何を重ねた?
もう会えなくなる人に加えて、
また会いたいと思う人に対しても絶対、
素直にならなければならないと決めた。