鉄塔ビリビリ
目に見えないこと
指先で触れられないものが楽しい、
雨ふり鉄塔ビリビリが待ち遠しい布団の中。
やさしい夜中の生きものが、
夢の中まで入ってきてくれなきゃいやだ。
感情的な眠り際
想像力を持って一個の素晴らしい領域に達した、
この不思議な一時にも現る夜明けという恐ろしき明るみを、
今度こそこの目でくっきりと見て知ってみたら、
朝へのこの畏怖は消滅するのかもしれない。
けど結局そうはしないでいつも急いで眠ろうとする。
みんな大嘘つきになって、
人間を酔わせてよ。
そんな事を考えながら浅い眠りに落ちる頃、
いじわるな光の欠片が
顔のあたりを眩しくする。
ロマンチックな雲行き
仕事をす。
めまぐるしく変わる気候の変化に頭をやられた、
なんだか二日がかりの一日というか一体
・
絶対に素直にならなければならない場面というのがあって、
私の中にあって、
それはもう会えなくなる人に対してと決まっている。
それが近づいている今、
どんな言葉でどんな風に話しても気持ちがどれだけ伝わるかは分からないから、
その瞬間まであまり考えない方がいい。
激しい直情の一瞬に任せてのさようなら、
したらいいですか。